Column
2019-07-12 RYUTist「Majimeに恋して」。雷音レコードがアイドルグループのレコードをリリースします。
新潟のアイドルRYUTist(リューティスト)は、いい作家のいい曲を歌うグループとしてPOPSファンから注目されていて、実はぼくも横目でみながら気にしておりました。そのRYUTistの新譜が雷音レコードから出せるのです。しかも作詞作曲を雷音レコードの℃-want you!が担当するという大事件!RYUTistの結成8周年のアニヴァーサリーソングですよ!これは結構な大舞台だと僕は捉えて「℃-want you!頼んだぞ!」と祈り続けたのがよかったのか、単に℃-want you!が天才なのか、メチャメチャ最高曲「Majimeに恋して」が完成しました!RYUTistの声との相性も抜群で、歴々の名曲群にひけをとらないシングル曲になったと自負しています。B面は℃-want you!の「愛のナンバー」のRYUTistカバーで、これも凄い!歌いこなすという点ではA面よりこっちのほうが驚きかもしれません。コーラスの表現力が素晴らしく、清楚を通り越して厳かの領域まで達しております。美しい。乙女のゴスペル。
つい先日「Majimeに恋して」のMVが公開されて大きな話題となっています。メンバーカラーを基調としたカラフルな画面、衣装、髪型などから、僕の描いたジャケット絵の世界観を映像化してくれたのだと、勝手にそう思っています。℃-want you!が書いた曲をRYUTistが自分たちの表現で歌い、それを聴いて受けた印象を僕が絵にしたのもが、更に映像にインスピレーションを与えるという、このアーティストとスタッフ間のイメージのバトン渡しがうまくいっている感。そんなところからもこのシングルは大成功なんだと思います。短い期間での楽曲制作は大変な作業でしたが終わってみれば楽しかった以外ない!是非買って欲しいです!℃-want you!「Cherry Coke」と同日、7/24発売です!
RYUTist - Majimeに恋して【Official Video】
(本秀康)
2019-06-24 1年3ヶ月ぶり(!)のリリースです。℃-want you! の「Cherry Coke」。
℃-want you! の「愛のナンバー」以来、久々の新譜リリースはもちろん℃-want you! です!℃-want you! の発表した3枚のシングルのなかで、おそらく1番人気が1stシングル「Don't Touch Her!」だと思うのですが、あの曲が60年代ソウルなら、今回の「Cherry Coke」は70年代ソウル。10年ほど進化してファンキー度(℃)増し増しで℃-want you! &雷音レコードが大復活です。7/24発売、予約しておいたほうが絶対いいです!是非!
それと!ジャジャーン!!「Cherry Coke」はアルバムからの先行発売です。そうです!つまり「Cherry Coke」発売のすぐあと、8月に雷音レコードから℃-want you! のアルバムをリリースすることが大決定です!アルバムについては詳細をもう少しお待ちください。いまのところCDとLPを同時発売と考えておりまして、プレスのスケジュールを調整しているところです。もしかしたらLPが少し遅れるのかな?ひとまずは最高の先行シングルお楽しみいただきつつ、最高のアルバムの発売をお待ちください。あ、B面「Ding Dong」はアルバム未収録です!
「Cherry Coke」トレーラー
(本秀康)
2018-04-21 ℃-want you!「愛のナンバー」でレコードストアデイ初参加です!
4/21はレコードストアデイ。雷音レコードが℃-want you!の3rdシングルでついに初参加します!A面「愛のナンバー」もB面「酔い任せ」も、どちらもレコードにまつわる曲で、レコードストアデイにピッタリなのです。2曲ともいままでのオールディーズ路線から少しはなれました。
「愛のナンバー」はジョージ・ハリスンの「マイ・スウィート・ロード」的なロック・バラードです…というか、アレンジでそうしちゃったんですが、これがどハマりで、盛り上がるまで2分以上かかるという徹底ぶり。ここまで「マイ・スウィート・ロード」の構成を守った邦楽曲はかつてないのでは?…といいつつも、普通にスペクター・サウンドにしないところがプロデュース、アレンジの武藤星児さんのさすがなところで、そんなマニアックなはなしはまったく必要ない、完璧な現代的なロックに仕上がっています。めちゃめちゃいい曲!ジョージ・ハリスンだなと気づいた人だけこっそりニヤけてください。おとぎ話の牛尾健太くんがクラプトンばりのギターソロを提供してくれているところも聴きどころです。
B面「酔い任せ」(すごい曲名!昭和歌謡か!)はオートリターン機能がついていないプレーヤーで聴くと延々エンディングがループするトータルタイムが「∞」のお得な楽曲となっております。
で、余談ですが、今年のレコードストアデイは当日、参加店でレコードを買って、フレッドペリーのお店にそのレシートを持っていくとレコスケくんデザインのレコードバッグが貰えるキャンペーンがあります。もし最寄りにフレッドペリーショップがあるかたは是非貰いに行きましょう!詳細はこちらをご覧ください
そして!レコードストアデイ翌日の4/22お昼には下北沢ベースメントバーで℃-want you!の「愛のナンバー」レコ発ワンマンライヴ「しおんちゅのドッキドキ!パーティー」があります。℃-want you!のパーマネント・バンド、DOKIDOCKERSの初お披露目ライヴでもあります。「愛のナンバー」の会場物販もございますので、レコードストアデイに買いそびれたかたはレコード買いがてら、℃-want you!のライヴに遊びにきてください!
(本秀康)
2018-03-19 構想何年か。。。の、カネコアヤノさんのシングル
ずいぶん前からの念願だったカネコアヤノさんのシングルをついにリリースできることになりました!カネコアヤノ「Home Alone」3月28日発売です。やった! しかし…もしかしたら入手困難盤になるかもしれません。カネコさん人気が凄まじいことになっておりまして、今回は雷音レコードとして取り扱える限界を越えた大量プレスを敢行したのですが、それでも蓋を開けてみれば情報解禁と共に一瞬にして各レコード店の通販分が予約完売だったようで、発売日以降にレコード店に並ぶ期間もおそらく1週間に満たないのではと予想します。
A面「Home Alone」は4月発売のニューアルバム『祝祭』からの先行シングルなので、もし入手できなかったかたは『祝祭』の発売を待ちましょう!(…って、言われなくても買いますよね。『祝祭』、僕も楽しみにしています!)
内容についてはもうあちこちに僕のコメントが出ていますので繰り返しませんが、ひとことで言えば最高!でしょう。いい曲すぎて情報出しの際に我を忘れてひとしきり騒ぎまくりまして…いま冷静になってひとつ気になっているのは、プレスリリースで「ルシンダ・ウィリアムスばりのルーツ・ロック」と表現していまして、もちろんそう感じたので書いたのですが、本人はそんなつもりじゃなかったらどうしよう…「そんなごっつい音楽やってないわよ!」と怒ってたりして…と多少不安になっていたのです。そしたらギターの林くんがツイッターで、バンド名を「カネコアヤノ マッスルショールズスワンプバンド」だと書いているのを発見。そっか!やっぱり的外れな表現ではなかったんだ!…とひと安心しているところです。
アートワークも含めて、丹誠込めた最高のレコードになっています。店頭で買えるうちに是非ゲットしてください。
(本秀康)
2018-01-18 大人気!℃-want you!の第2弾シングルです!
昨年末に雷音レコードからソロデビューしてインディー界に大旋風を起こした℃-want you!の2ndシングルが早くもリリースになります。両A面ですが、どちらかといえば「君だけさ」がリードトラックかな?「君だけさ」は1stシングルに引き続き℃-want you!お得意のオールディーズ路線なので、℃-want you!ファンは待ってました!というところだと思います。まず歌詞がよくできています。ぜひ短編小説の読後感のような気持ちよくも切ないカタルシスを感じてください。もう片面の「モコゾウ・ブギ」は、すいません!なんと僕(本秀康)の愛犬モコゾウの歌です。当初はB面のつもりだったので、お遊び感覚で軽い鼻歌程度のものを作ってと℃-want you!にお願いしたところ、℃-want you!の新境地ともいうべき斬新で可愛い曲が出来上がってきたので、悩んだ上でこちらもA面としました。「モコゾウ・ブギ」は、なんとも渋いニューオリンズ・ジャズ風、モノラルMIX!今回も2曲ともJ-POPの巨匠、武藤星児さんのプロデュース。アレンジは武藤さんと℃-want you!の合作です。勢いが止まらない℃-want you!と武藤さんコンビの傑作をどうぞお楽しみください!
「君だけさ」トレーラー
「モコゾウ・ブギ」トレーラー
(本秀康)
2017-12-11 2018年第1弾リリースはポニーのヒサミツ!!1/17発売!!
レコード番号RHION-03「休日」以来の雷音レコードからのリリースとなる、ポニーのヒサミツの最新録音曲「そらまめのうた」が来年の雷音レコードのトップバッターとなります。めでたい~!おかえりポニーくん!
「そらまめのうた」のジャケットはビートルズ好きならひと目で〈あ!あれっぽい!〉と気づくと思いますが、そうなんです。70年代初頭のポール・マッカートニーのようなメロディよすぎなカントリー・ロック曲なので、こんなジャケになりました。ジャケットに描かれている小さな馬は長野県はスエトシ牧場在籍のミニチュアポニー〈そらまめ〉です。テレビのバラエティ番組に出まくっている人気者なのでご存知の方も多いと思います。僕もポニーくんもそらまめが大好きで、また雷音レコードからポニーくんのレコードを出すことがあれば絶対そらまめのことを歌った曲にしようと2人で決めていました。そらまめ同様めちゃ可愛いメロディと歌詞、しかしサウンドは本格的なカントリー・ロックという絶妙なバランスを誇る1曲となりました。
「そらまめのうた」は1月24日に発売となるポニーくん待望の2ndアルバム『The Peanut Vendors』からの先行シングル。アルバムも最高なので、ひと足先に7inchでアルバムを象徴する1曲でもある「そらまめのうた」を聴いてもらいたいです。ちなみにB面はアルバム未収録の、「そらまめのうた」が更に輪をかけて牧歌的になったインスト版カントリースイングです。こちらもカッコいい曲!
それと、最後に。これまで雷音レコードは1000円+税でがんばってきましたが、昨今の物流価格の上昇などの影響でさすがに定価を上げざるを得なくなってしまいました。今回のリリースより1200円+税での販売とさせていただくことをご了承ください。
(本秀康)
2017-09-19 11/3レコードの日に2タイトル同時発売!雷音レコード約9ヶ月ぶりのリリースです。
みなさまご無沙汰です!雷音レコードの本秀康です。今年前半から準備を重ねていた音源が実は山ほどあります!ついに発表するときがきました!まずは11/3のレコードの日に、ジャーン!2タイトル同時リリース!
キイチビール&ザ・ホーリーティッツの「パウエル」
インディー界で今年一番ともいえる話題のバンド、キイチビール&ザ・ホーリーティッツの1stシングルです。「パウエル」は7inchならではの柔らかい音で聴きたくなる問答無用の名曲。これを雷音レコードから出せるのは、彼らが僕のマンガ『ワイルドマウンテン』のファンということで距離が近く、いち早くシングル化のオファーに漕ぎ着けたから。あと一ヶ月遅ければどこかに持っていかれたでしょう。マンガ描いててよかった!ネバヤンや台風クラブのときのような勢いをメチャメチャ感じます。チェックよろしくです!
℃-want you!「Don't Touch Her!/Midnight Love」
Magic, Drums & Loveのキーボーディスト、℃-want you!(シウォンチュ!)ちゃんです。彼女がネットにあげている自作自演ポップスの宅録音源が最高すぎなのです。マジドラのディレクターDECKREC氏に紹介してもらい食事したのが今年春頃。すぐ意気投合し、雷音レコードで音源を制作することが決まりました。それから2人で方向性を話し合い、宅録の延長でプロの音に仕上げようという方向性が決まり、編曲家の武藤星児さんがチームに加わります。℃-want you!が目指す〈80年代視点のオールディーズポップス〉を武藤さんが理想的なカタチで作り上げてくれました。既に何曲か録音済みの中から、強力な2曲を今回両A面シングルリリースです。℃-want you!の華々しいソロデビュー!今後の展開も含めて、ご期待ください!
(本秀康)
2017-01-24 雷音レコードがCDアルバムを発売!ミックスナッツハウス『All You Need is Nuts』!
お待たせしました!ミックスナッツハウス『All You Need is Nuts』がついに発売になりました!去年1年間は、ほぼこれの制作に費やしたといっても過言ではありません。頑張った甲斐あって、本当に凄いアルバムが完成しました。ここまでメロディの強い楽曲が詰まったアルバムはなかなかないと思います。楽曲も最高ですが、プロデューサーのあだち麗三郎くんの手腕が光るサウンドがまた素晴らしいのです。とにかく聴いてほしいです。タワーレコードとディスクユニオンでは購入特典があります。HMV新宿アルタ店では2/4にインストアライブがあります。今回はいつもと違ってamazonでも買えるようにしました。ミックスナッツハウスが最高なのでより多くの人に知ってほしいからです。超自信作!よろしくお願いします!
※特典、イベント情報はミックスナッツハウスのサイトをご参照ください
(本秀康)
2016-11-15 雷音レコード初のCDアルバムリリース&7inchシングルカット!ミックスナッツハウスの新曲です!
ミックスナッツハウスが6年ぶりにアルバムを発売します。そう、雷音レコードからのリリースです!雷音レコードは7inchシングル専門でやっておりますが、僕が大好きなミックスナッツハウスの音楽が広く世に知れ渡るには7inchでは限界があります。今回はレコード好きという立場ではなく、音楽好きとしてミックスナッツハウスの新作をCDアルバムとして制作いたしました!アルバムタイトルは『All You Need is Nuts』。プロデュースはあだち麗三郎くん。あだちくんとあだちくんが連れてきた腕利きミュージシャンたちのサポートで、ミックスナッツハウス史上…いや日本ロック界最強のポップアルバムが誕生しました。ミックスナッツハウス『All You Need is Nuts』は2017年1月25日発売…ですが今回はアルバムのことはひとまず置いておきまして…レコード好き魂が疼いて7inchが切りたくなっちゃったので、リード曲「三温糖」を年内に緊急7inchリリースすることにしました!その告知です!
「三温糖」は甘いメロディが満載の『All You Need is Nuts』のなかでも特に激甘…だけどスウィートなだけじゃなくあだちくんのサウンドプロデュースによりファンク度もメチャ高の、全国民大好物の超ポップチューンです。B面はアルバム未収録の「ダンスフロア」。こちらのほうが昔からのミックスナッツファンは好きかも。とにかくどちらも最高なのです!
ジャケットは雷音レコードでおなじみ牧寿次郎くんによる激ヤバボロボロ漫画デザイン。ボロボロに見えますが新品なのでご安心ください!中には僕(本秀康)の新作漫画「三温糖」が載っています。「三温糖」を読みつつ「三温糖」を聴いて、アルバム『All You Need is Nuts』を楽しみにお待ちください!アルバムの詳細は発売が近づいたらまたお知らせします!
「三温糖」試聴動画
(本秀康)
2016-10-26 VIDEOTAPEMUSICの人気曲「Kung-Fu Mambo」をスペシャル・パッケージで7inchシングルカット!
VIDEOTAPEMUSICの『世界各国の夜』発売から早1年あまり、LP化から数えてもそろそろ半年が経とうとしていますが『世界各国の夜』フィーバーは止まらない!今度は「Kung-Fu Mambo」が7inch化!
実は「Kung-Fu Mambo」の7inch化は雷音レコード設立前からのVIDEOくんと僕との男の約束。阿佐ケ谷のRojiで飲みながら2人でアイデアを出し合っていた案件なのです。
〈怪しげな九龍城に足を踏み入れたら、いつのまにか現代の東京に繋がっていた!〉的なSF感のVIDEOくんの構築する世界観は、バーチャル・アトラクションのように脳が騙される快感が楽しい。今回のリリースはその点をビジュアルを作り込んで更に押し進めてみようというコンセプトです。
レコードレーベル、カンパニースリーブ、ジャケット代わりに封入されるリーフレットにSP時代の香港を封じ込め、グレース・チャンやレペッカ・パンの時代に「Kung-Fu Mambo」をタイムスリップさせました。これによって「Kung-Fu Mambo」がどのように響くのか?香港度がアップするのか?あるいは逆に現代的な洗練が耳に残るのか?
B面はこの7inchのための新録音。ウォン・カーウァイ監督作品『欲望の翼』の劇中で印象的に使われたザビア・クガートの「Perfidia」を、思い出野郎Aチームの高橋一さん(tp)を招いてカバーしました。〈B面もある程度香港由来にしたい〉という僕のリクエストでVIDEOくんが持ってきたのがこの純ラテン曲です。香港との距離感がこれくらいの曲が欲しかったのです。さすがVIDEOくんわかっている男!A面におとらずB面も最高ですよ!
それとお知らせしておかないといけない大事な事を。通常の雷音レコードの7inch盤は1000円(+税)で頑張っていますが、今回はパッケージにこだわりまくって製作コストがとんでもないことになってしまいました!ですのでこの「Kung-Fu Mambo」だけはイレギュラーの値段設定にさせてください。1500円(+税)になります。これでも全然安いと感じていただけるカッコいいレコードになっているはずです!
最後に!
この7inchの凝りまくったデザインは牧寿次郎くん、リーフレット中面に解説(英字)を書いてくれたのは松永良平さん。AB面ともマスタリング・エンジニアは得能直也さん。『世界各国の夜』のスタッフを集めて制作しました。つまり、これは『世界各国の夜』の純然たるシリーズです。本来ならカクバリズムからリリースされるべきレコードかもしれません。こころよく快諾してくれた角張くんに感謝いたします!
(本秀康)
2016-10-04 雷音レコードの新作は巷で噂の台風クラブです!
アナログレコードの祭典「レコードの日」に台風クラブの7inchを引っさげ、アナログ大好き雷音レコードも参加することになりました!台風クラブが昨年末にリリースしたCD-R作品『ずる休み』が最高で、台風クラブってどんなやつらなんだろうと彼らのTwitterを覗いてみたら、なんとボーカルの人が雷音レコードのTシャツを着ている!そして横には僕の友達のドレスコーズの志磨遼平くんが並んで写っている!志磨くんに電話してリサーチしてみると「みんないいコでしたよ」ということでした。雷音レコードはいいやつのレコードしか出さない主義なので、それもクリアです。すぐさまTwitterから台風クラブにDMを送ったら、いま京都から東京に向かう車の中だというので、そのまま彼らの東京の宿に向かい、一瞬で7inchリリースが決まったといういきさつのスピード契約。話題作『ずる休み』からタイトル曲「ずる休み」と「まつりのあと」をAB面に配し、レコスケジャケをまとっての雷音レコードからの7inchリリースとなりました。
こちら「ずる休み」のCMです。屈託のないのんきさを維持しながら疾走感がある!最高です!聴いてみてください!
(本秀康)
2016-07-29 本秀康の漫画「アーノルド」がレコード化!ミックスナッツハウス「アーノルド」!
ミックスナッツハウスとは10年来の付き合いになります。ほとんど洋楽しか聴いていなかった僕にインディーズの面白さを教えてくれたのはミックスナッツハウスです。彼らと出会わなければ雷音レコードを始めることはなかったでしょう。
そのミックスナッツハウスのレコードを雷音レコードがリリースすることになりました。選ばれた楽曲は僕の漫画をイメージして作られた「アーノルド」です。
録音するにあたり、僕の友人で最も音作りに信頼のおけるあだち麗三郎くんにプロデュースを依頼しました。あだちくんの手により「アーノルド」は後期ビートルズのようなスタンダードなサウンドに、B面の「蒸し暑い中華街」は細野晴臣さんの『泰安洋行』や大滝詠一さんの『ナイアガラ・ムーン』に入っていそうな雰囲気の楽しい楽曲に仕上がりました。大満足です。あだちくん最高!
ジャケットはご覧の通り、A面「アーノルド」のコンセプトでアニメ主題歌のシングル盤のようなデザインにしました。レコードマニアが欲しい!と思ってくれるような面白いレコードになっていると思います。自分の漫画のテーマソングを自分のレーベルからリリースする漫画家というのもどうかしてますね。。。
あだちくんのこだわりで豪華ゲストミュージシャンを多数迎えて録音した「アーノルド」と「蒸し暑い中華街」ですが、実は他にもこの布陣で数曲録音済みです。この7inchを皮切りに今後雷音レコードはミックスナッツハウスの楽曲で色々遊ばせてもらおうと計画中です。そちらも楽しみにお待ちください。まずは「アーノルド」の7inchから。自信作です!
(本秀康)
2016-02-03 雷音レコード2016年最初のリリースアイテムが決定しました!
雷音レコード2016年最初のリリースアイテムが決定しました!北村早樹子さんの最新アルバム『わたしのライオン』から、名曲「みずいろ」を7inchシングルカットいたします!『わたしのライオン』はバンド編成で全体的にポップな仕上がりなのですが、そのなかでもずば抜けてキャッチーなのが「みずいろ」です。作詞は女優、作家の森下くるみさん。北村さんが他人に歌詞を任せるのはこれが初めてのことで、そうするとこんなに澱みのない澄み切ったメロディーになるのです。驚きました。惚れ込みました。音源を貰ってからずっとこの曲ばかりリピートして聴いていて、シンプルな構成なのに全然飽きがこないことで曲の持つ力を確信しました。7inchで聴くべき曲です。森下くるみさんの歌詞は北村さんを当て書きしていて、つまり主人公はいつもの北村さんの曲と同じく北村さん自身。でも曲のテイストが全然違う。そこが肝です。北村さんの新境地といっていいと思います。
B面には以前雷音レコードからリリースした「マイハッピーお葬式」のバージョン違いを収録しました。アルバム『わたしのライオン』ではバンド演奏のバージョンが聴けますが、こちらはそれとも違う7inchレコードだけのスペシャルな「マイハッピーお葬式(スターライト・バージョン)」でAKB48「恋するフォーチュンクッキー」などで有名な武藤星児さんに、悲しい内容の歌詞とは裏腹の超ハッピーなアレンジを依頼したところ、まるでディズニーランドを貸し切りでお葬式をしているような夢の大規模葬祭ソングに仕上がっています。これは悪夢なのか?笑ってください!そして泣いてください!
(本秀康)
2015-10-23 大森靖子「呪いは水色」7inch化!雷音レコードから大森さんのレコードを久々にリリースします!
A面スタジオバージョン「呪いは水色」、B面ライブバージョン「呪いは水色」!ヤバいレコードのリリースが決定しました!B面は先頃映像作品化した今年4月26日の中野サンプラザ公演のパフォーマンスです。あのライブは素晴らしかった。。。ハロプロ好きの大森さんにとって、聖地サンプラでのライブは特別なものでした。だけど、ハロプロ好きで大森さん好きな、僕らファンのほうがその倍特別な気持ちかもよ、大森さん!と、当日は相当な緊張感を持ってライブを拝見しました。本当に素晴らしいライブで、気持ちが高まりすぎて招待してもらったのに終演後お礼も言わず、僕は失礼してしまいました。深夜、そのお詫びとライブの感想をメールしたら大森さんから「いつも一緒にハロコンを観てる席にしたんだよ」という返事が。。。泣けます。やはり大森さんにとってあのライブはそういうライブだったのです。細部までハロプロ愛~ハロプロ仲間愛を貫いている。脱帽です。
そのライブが映像作品になり、ジャケットを僕が描くことになりました。仕事で贔屓はしない方針ですが、この場合は別です。気合いの入り方が別次元です。そんなわけで自分でもお気に入りのいい絵になりました。「呪いは水色」をイメージして描いた絵なので、もちろん今回の7inchのジャケットにも採用いたしました。
「呪いは水色」2バージョン、僕の主観ではスタジオテイクはストリングスの旋律がビートルズを感じさせる優雅なバージョン、ライヴテイクは"呪い"の濃度増し増しのソウルバージョン。そんなふうに捉えました。同じ曲なのに全然ニュアンスが違います。
…というのはなかなかいい意見ですが、実は昨日バンマスの直枝さんから「ライブテイクは『バングラディシュ・コンサート』の「サムシング」のようだね」とメールを貰って、それを丸パクリしました!さあ、僕の自信作のジャケットを眺めながら両バージョン、聴き比べてみてください!
(本秀康)
2015-05-13 never young beach「あまり行かない喫茶店で」発売決定!
雷音レコード第10弾!なりすレコードとの共同リリースを含めると12枚目ですが、品番的には第10弾!その記念すべきアーティストは、じゃーん!never young beachです! 本日5/13発売の彼らの1stアルバム『YASHINOKI HOUSE』から「あまり行かない喫茶店で」を7inchシングル・カットいたします。
雷音レコードは親しいミュージシャンに「出させて!」とお願いしてリリースしてきましたが、今回は異例です。僕とnever young beachが出会ったのはほんのついこないだなのです。
数ヶ月前にボーカルの安部くんが『YASHINOKI HOUSE』の音源を「聴いてください!」と届けてくれました。
聴いてみたら僕の趣味にバッチリ符合するヤバい音源で、こんなのは久しぶり。前野健太くんの1stアルバムを買ったときと同種の衝撃でした。
『YASHINOKI HOUSE』の帯文を依頼されて、僕は〈男のロマン溢れる最高のロックを発見しました〉と言葉を贈りました。
本人から手渡されたから正確には〈発見しました〉は違うのですが。。。。目利きぶりを強調したくて恰好をつけてしまいました。。。。それほど気に入ったということです。
で、気に入りすぎて急遽雷音レコードからシングル・カットです。
A面は僕がアルバムで一番好きでジャケットが描きたい!と強く感じた「あまり行かない喫茶店で」。
B面は「散歩日和に布団がぱたぱたと」をアルバムテイクとは違う別バージョンで収録いたします。
アルバムでは宅録によるユルめのテイクだったものが、雷音レコードバージョンはタイトなバンドバージョンになっております。
雷音レコードらしい7inchになると思います。発売までアルバム『YASHINOKI HOUSE』を聴きながら、こちらで「あまり行かない喫茶店で」のMVを観ながらお待ちください。
きっとアナログで聴きたい!とあなたは思い始めるでしょう!
(本秀康)
2015-01-26 「ブルー・ヴァレンタイン・デイ」インスアイベント情報と取扱店一覧です。
2/14 15時からココナッツディスク吉祥寺店さんで松尾さんと僕でトーク+松尾さんのアコースティクライヴをおこないます。入場無料です。
そして、これは売れる!と思い切って多めにプレスしましたが、発売日前ですが早々に雷音レコード分品切れです。これは何としてでも手に入れて欲しいアイテム。お取り扱いいただく全国のレコード店さんはユニオンさん、JETSETさん、ココナッツディスクさん、ペットサウンズさん(以上4店では今回限定のRHIONロゴステッカーが特典でつきます)、ZOOさん、バナナレコードさん、サウンドチャンネルさん、コーナーショップさん、クラシックレコードさん、ステレオレコードさん、ブリッジさんのwebショップになります。いまならまだ予約可能なお店が多いと思います。お急ぎください!
(本秀康)
2015-01-20 『ワイルドマウンテン』と「僕が蒸気のようにとろけたら」
松尾清憲さんの両A面7inchシングル「ブルー・ヴァレンタイン・デイ/僕が蒸気のようにとろけたら」の入稿終了!なんとか発売日にリリースできそうです。今年のヴァレンタインはチョコにこのレコードを添えて渡すと、レコードマニアの彼氏に一目置かれることでしょう。
前回は「ブルー・ヴァレンタイン・デイ」のことを書いたので、今回は「僕が蒸気のようにとろけたら」についてお話しします。僕の長編漫画『ワイルドマウンテン』は連載毎のサブタイトルを、邦洋問わず曲のタイトルから引用していました。その最終回が「僕が蒸気のようにとろけたら」だったのです。この曲がこの漫画のラストシーンで流れたらかっこいいな、と最初は曲調からインスパイアされての選曲でしたが、よくよく歌詞を聴いてみると『ワイルドマウンテン』に符号する言葉がいっぱい出てきて驚きます。“夢を涙の中で回そう ウズの中に入ろう ラセンのように帰ろう”という歌詞を受けて、最終話で砕けた隕石を、僕は螺旋状に描いたのです。
今回『ワイルドマウンテン』のイメージソングになるようなジャケットの体裁で「僕が蒸気のようにとろけたら」をリリースできることが本当に嬉しくてたまりません。
(本秀康)
2014-12-20 雷音レコード2015年最初のリリースは松尾さん!しかも大滝さんカバー!
今年3月に立ち上げた当レーベルは、大森靖子さんからはじまり12月の川本真琴さんまで、年内に11タイトルも7inchレコードをプレスいたしました!これもお買い上げいただいた皆さんのおかげです。感謝しています!しかし10ヶ月で11枚とは自分でも驚き!これでも後半ちょっと発売ペースを落としたのですが、レコード作りが楽しすぎてつい。。。来年はもっとリリース間隔を空けて更に愛情を込め、じっくり作り込もうと思っています。変わらずお付き合いください!
はい、ということで来年第1弾の発表です!僕の敬愛する松尾清憲さんが大滝詠一さんの「ブルー・ヴァレンタイン・デイ」をカバーしているのは皆さんご存知でしょうか?写真の縦長ジャケのCD『25 ANNIVERSARY』をご覧ください。1991年にフジパシフィック音楽出版が業界向けに配布したこのサンプラーCDにのみ収録されているレア音源が存在するのです。この伝説級のお宝音源が24年の時を経て、ついに雷音レコードから正式リリースされます!ただレアなだけでなく、この「ブルー・ヴァレンタイン・デイ」は大滝さんのオリジナルバージョンと歌詞が全然違う!聴きどころ多しのお楽しみカバーです。ジャケットもナイアガラ好きならニヤけてしまうデザインになっています。ちょっと遊び過ぎたかなと心配になり、ラフ段階でナイアガラさんとソニーさんに確認してもらい事前許可取得済み!ご安心を。
そして今回は雷音レコード初の両A面シングルです。もう一方のA面は、松尾さんのストレンジデイズ時代の超名曲「僕が蒸気のようにとろけたら」です!これについては次回コラムで詳しくお話しいたします!
(本秀康)
2014-11-12 12月発売タイトルの発表です!
雷音レコードの年内最後、そして記念すべき10枚目のリリースアーティストの発表です。ジャーン!川本真琴さん!感無量!
↓こちらが業界向けプレスリリースに僕が書いたコメントです。
今年3月に発足した雷音レコードの年内最後を締めくくるリリースは、なんと川本真琴さん!川本真琴withゴロニャンずのデビュー曲「ミュージック・ピンク」です。三沢洋紀くんの引き合わせで実現いたしました。当初聴かせてもらった三沢くんボーカルのデモは荒野のようなワイルドな風合いで、そのイメージでジャケット・イラストに取り組んだのですが、その後川本さんのボーカル録音に立ち会うと、男臭いザラついた風合いが一行づつ洗い流されて、川本さんのキュートな世界にどんどん更新されていきました。魔法のようでした。ポップなのにザラりとワイルド。そのバランスが絶妙な名曲の完成です。完パケを聴き、ジャケット・イラストはご覧のような華やかな色味に塗り替えられました。B面のクリスマスソングはゴロニャンずならではの超レイドバックスタイルの楽曲です。年末はこのシングル盤でお楽しみください!
ゴロニャンずは三沢洋紀(岡林ロックンロール・センター、真夜中ミュージック、ラブクライ)、植野隆司(テニスコーツ)、池上加奈恵(はこモーフ)、澤部渡(スカート)によるスーパーバンド。日本インディー界のトラヴェリング・ウィルベリーズだ!と、ジョージ・ハリスン・ファンの僕と三沢くんは盛り上がっております。三沢くんとは10数年前から何かやりたいね、といっていたのでこんなかたちで一緒にやれたのが嬉しいです。
川本真琴さんの新曲が7inchでしか聴けないのは、勿体ないしありえないことだとレーベルオーナーの僕でさえ思っています。川本真琴withゴロニャンずがアルバムを出すことになったら、是非この音源も収録して欲しいと願っています。
当面は7inchでしか聴けない川本真琴さんの新境地、「ミュージック・ピンク」。素晴らしい仕上がりです!
。。。それと!12月5日の川本真琴さん渋谷クアトロワンマンライヴで先行発売できないかただいま奔走中です!この件またご報告いたします!
(本秀康)
2014-11-03 U-zhaan and India, and Raga Mishra Kafi
雷音レコードのジャケット裏は通常歌詞カードになっておりますが、「みしゅら・かふぃ」はインストなので歌詞がない!今回は僕が解説のようなコラムのような文章を書きました。インド盤のようにしたかったので英文での掲載です(翻訳は奥田佑士さん!デザインは岡田崇さん!超贅沢です!)。
原文をこちらに掲載いたします。
U-zhaanとインド、そして「みしゅら・かふぃ」
ジョージ・ハリスンが大好きな僕は、彼が観た景色を確認しにインドを訪れたいと考えていました。そんなときインドに滞在中のU-zhaan(ユザーン)が「来ないか?」と誘ってくれたのです。2014年3月のことでした。亡くなったばかりだったジョージのシタールの師匠、ラヴィ・シャンカールの追悼コンサートが毎晩のように開催されているとU-zhaanから聞き、それも楽しみのひとつに僕はインドに旅立ったのです。いざ行ってみるとインドは大変な国でした。山奥のまちリシュケシュの、ビートルズが精神修行をした道場で野犬に追いかけられ崖から落ちて血だらけになりました。観光した寺院でなけなしの全財産を寄付させられました。街中で話しかけてくる親切そうなインド人は全員詐欺師だったし、本当に散々な思いをしました。しかしカレーの美味しさと、ガンジス川の夕陽の美しさが全てを補い、インドの旅をいい思い出に塗り替えてくれました。
U-zhaanから素晴らしいインド古典音楽が届きました。伝統的なインドの古典音楽Raga Mishra Kafi(ラーガ・ミシュラ・カフィ)をU-zhaanのタブラとBabui(バブイ)のサロードが美しく奏でます 。U-zhaanとBabuiといえば東日本大震災の被災地へのチャリティのための配信シングル「へまんと」でもおなじみの2人。その2人によるスタンダードな演奏に、新進気鋭の電子音楽家agraph(アグラフ)による斬新なドローン音が足されています。プラモデルの完成後に汚しをかけてよりリアルな質感にする技法がありますが、ちょうどその感覚でしょうか。agraphの魔法のミックスにより、「みしゅら・かふぃ」は聴く人を悠久の過去に誘います。
僕がインドに滞在中、ラヴィ・シャンカールの追悼コンサートはおろか、インド古典音楽のコンサートが開催されなかったことを不憫に思ったU-zhaanは、Babuiとのデュオで僕だけのためのコンサートを開いてくれました。あのときのことを思い出しながら僕は「みしゅら・かふぃ」を聴いています。
(本秀康)
2014-10-08 U-zhaanの本格インド音楽を7inchリリース!
ついにタブラ奏者U-zhaan(ユザーン)待望のソロアルバム『Tabla Rock Mountain』が発売されました。U-zhaanの交友関係そのままの多彩な収録曲の中にこっそり1曲、ド本格なインド古典音楽が混じっておりました。ジャーン!それをすかさず雷音レコードが7inchシングルカットいたします!
アルバムのラストを飾るU-zhaan × Babui × agraphによる「Raga Mishra Kafi」。この渋過ぎるインド音楽を普通の若者たちが普通に聴いてしみじみするのかと思うと胸が熱い。「Raga Mishra Kafi」の素晴らしさについてはまた次のコラムで書きます。今回は7inchシングルのジャケットまわりのご説明を。
まず曲名について。7inchでは「みしゅら・かふぃ」と邦題をつけました。かつてU-zhaanが発表した古典インド音楽曲はラーガ名をひらかな読みして「へまんと」「まる・びはーぐ」としており、今回もそれに倣った次第です。ですがその邦題をジャケットには刷り込んでおりません。古いインド盤のような雰囲気のジャケットを眺めながら聴いて欲しい音楽だからです。ひらがなのタイトル「みしゅら・かふぃ」は外袋にステッカー貼りで表示する予定です。
ジャケットの絵柄は、昨年の春にタブラの修行でインドに滞在中だったU-zhaan を訪ねた際に観た景色をイメージしています。U-zhaanも僕も大好きなジョージ・ハリスンの「オール・シングス・マスト・パス」を聴きながら2人で眺めたガンジス川の夕陽。いい思い出です。
音のイメージを封じ込めたこのジャケットを眺めつつアナログ盤で聴いて欲しい「みしゅら・かふぃ」ですが、7inchアナログの収録時間では長すぎて片面には収まりきらないので、今回は(part1)(part2)に分割しAB面に渡ってカッティングします。盤を裏返す手間も愛おしい「みしゅら・かふぃ」は11月29日発売。よろしくお願いします。その日は11月29日はジョージ・ハリスンの命日でもあります。
(本秀康)
2014-08-29 〈雷音まえのまつり〉の応募〆切が9月15日(当日消印有効)に延長になりました。
前野健太の7inchを3枚お買い上げで非売品7inchが貰える〈雷音まえのまつり〉、大好評ご応募いただいております!当初から9月1日〆切で告知しておりましたが、勝手ながら応募期間を9月15日(当日消印有効)まで延長させていただくことになりました。応募期間設定後に〈雷音まえのまつり〉のレコ発ライヴが4日に決定したことと、僕の海外出張が入ってしまいプレス開始を予定より半月遅らさざるをえなくなったことが主な理由です。
空前絶後のレア盤化必至(ということを普通レコード会社は言わないが、雷音レコードは言う)の前野健太withおとぎ話の「東京の空」7inch、入手チャンスは本当にあと半月で終わりです。
…と、当然のごとくもうSOLD OUTになっておりますが、9月4日の前野健太withおとぎ話のU.F.O.CLUBでの〈雷音まえのまつり〉レコ発ライヴ、チケットを無事確保できた皆さま、おめでとうございます!「あたらしい朝(markⅡ)」のライヴ初披露がございます。しかもwithおとぎ話で!楽しみすぎます。前越くんのドラムでアレは絶対ヤバいでしょ!もちろん当日は物販コーナーで前野健太7inch3部作全て購入できます。買ってください!そして「東京の空」プレセントにどしどしご応募を!
(本秀康)
2014-07-25 7inchで聴くべき曲、倉内太の「愛なき世界」。
いままでとはうってかわったブリティッシュロックなサウンドが新鮮だった倉内太の2ndアルバム『刺繍』。このアルバムには好きな曲が山盛りですが、あえて1曲といわれれば「愛なき世界」で、これを7inchで聴きたいから出してくれとDECKRECや倉内くんに発売以来ずっと提案してきました。しかし全然そんな気配はなしで、そうこうしているうちに次のアルバムが出てしまう。シングルカットするなら今がラストチャンス!…ということで、倉内くんの最新アルバム『ペーパードライブ』の発売日8月27日に、雷音レコードが旧譜から「愛なき世界」を7inchシングルカットいたします!
ジャケットはひねりの利いた倉内くんの音楽に似つかわしくない、直球の普通にいい絵(自分で言う!)です。歌詞のイメージをそのまま絵にしてみました。あまり凝らないこういうアプローチが実は曲のよさを引き出すのかな?という、ある意味雷音レコードにとっては実験的なジャケットです。
B面はライブで人気の、あの有名曲のロックンロールカバーを収録。雷音レコードのための新録音バージョンです!
(本秀康)
2014-07-24 雷音レコード初のノベルティもの!
某日、なりすレコードのHさんと都内喫茶店にてレコード会議(という名の 単なるレコ話)をしていたら、突然Hさんが喫茶店の女性店員を呼びつけ僕に紹介しました。それが北村早樹子さんとの出会いです。北村さんは僕の漫画を読んでくれているといい、会えたことをとても喜んでくれました。家に帰り手渡されたCD-Rを聴けば、北村さんの歌詞の世界観は僕の漫画と通底していて、なるほどそりゃ僕の漫画を読むはずだと納得しました。
後日Hさんに会った際、特に「マイハッピーお葬式」がいいねというと、全く同意見だということになり、一瞬で雷音レコードとなりすレコードのコラボレーションによる「マイハッピーお葬式」の7inchリリースが決まりました。7inchファンとしてはいつか良質のノベルティーソングを手がけたいと思っていました。その夢が早々に叶います。これは完璧な “おもろうてやがて悲しき”です。思う存分泣いてください!ぬりえつき!
(本秀康)
※このレコードはなりすレコードさんとのコラボレーションです。通常の雷音レコードの通し番号でのリリースではありませんが、カンパニースリーブやレーベルデザインは雷音レコード仕様なので、なんの問題もなく雷音レコードのコレクターズ・アイテムの仲間です。
2014-07-01 あたらしい朝(Mark 2)
7月31日にリリースする「あたらしい朝」は、オリジナルとは大幅に印象の違うバージョンになっています。ボーカルパートだけオリジナルテイクを使い、あとはアレンジャーの武藤星児さんに思う存分大改造していただきました。タイトルは「あたらしい朝(Mark 2)」です。
2009年に発表された松浦亜弥の「チョコレート魂」という名曲があります。ELO(ジェフ・リン)のアルバム『ディスカヴァリー』のオマージュ、所謂ジェフ・リン歌謡だ!と、当時僕はいたく感動したのです。クレジットを見ると編曲者が旧知の武藤星児さんだったので興奮して連絡したところ、武藤さんいわく、結果そんな感じにはなったけれどとりたててジェフ・リンを強く意識した仕事ではない。ということで、「いつか完全なジェフ・リン歌謡を期待しています」と僕が言い、「顎が外れるほどのジェフ・リン サウンドになりますよ」と武藤さんは笑いました。 そう、5年間僕が楽しみに待っていた武藤さんの完璧なジェフ・リン歌謡こそ、この「あたらしい朝(Mark 2)」なのです!
ELO時代のサウンドをモチーフにしたジェフ・リン歌謡は日本にも数多く存在しますが、「あたらしい朝(Mark 2)」は近年のジェフ・リンサウンドを意識した、最新版ジェフ・リン歌謡になっているところが珍しく、かつ斬新なのではと手前味噌ながら自負しています。
更に「あたらしい朝」オリジナルバージョンは、後半、サイケ期のビートルズタッチがふいに持ち上がりますが、そこをジェフ・リンならどうするだろう?と、前野くん、武藤さん、僕で考えました。もちろん答えは。。。いや、あまりにもネタバレが過ぎるのでヤボな説明はこれくらいにとどめますが、とにかく武藤さんのジェフ・リン愛と職人芸が詰まった最高のバージョンがここに完成いたしました。 最初にも申し上げた通り「あたらしい朝(Mark 2)」は、はっきりとオリジナルバージョンと別物なので『ファックミー』のあのバージョンしか認めないかたにとっては許せない改変になっているかもしれません。それはもう前野くんと武藤さんを丸め込んだ言い出しっぺの僕の責任でしかないのですが、もちろん僕も、最も「あたらしい朝」らしいのはあのオリジナルバージョンでしかないことはわかっています。わかったうえでこんなバージョンがあっても面白いのでは?という提案がこの「あたらしい朝(Mark 2)」です。そこのところをご理解いただけると幸いです。
最後にジャケットについて。「あたらしい朝」をリメイクで作り替えたのでジャケットもそれに習い、リメイクです。『ファックミー』発表前夜、2010年9月11日の武蔵野公会堂大ホールでの前野健太デビュー3周年公演のパンフレットに九龍ジョーさんが寄稿した「マエケンとジョージ」。そこに僕が付けた挿絵の絵柄そのままにあらたに描き起こしました。前回はひと晩で描いたモチーフを、今回は丸々4日ほどかけて仕上げた力作となっております。
雷音まえのまつり第3弾「あたらしい朝(Mark 2)」、思いっきり自信作です!
(本秀康)
2014-05-28 大森靖子「君と映画」を再プレスします。
一瞬で売り切れてしまった大森さんの「君と映画」。あっという間にヤフオクなどでプレミア価格での取引が始まってしまい、高値で入手されたかたのことを考えるとなかなか再プレスに踏み切れずにおりました。しかし熱心な大森さんファンの皆様からいまでも毎日のように追加プレスのリクエストが届いている状況を考えると、レーベルとしては再生産するのが筋だと決心した次第です。そんなに深刻に悩むことかと周囲にいわれますが、やっと手に入れたレア盤がいつのまにかすぐ店頭で手に入るようになる落胆は、僕もレコード好きなのでよくわかります。そこで2ndプレスはジャケットなど数カ所に1stプレスと違いを持たせる措置をとりました。「君と映画」が手軽に買えることになっても、1stプレス盤の価値は損なわれることはありません。ご安心いただければと思います。1stプレスが手に入らなかったみなさま、この機会に是非!
(本秀康)
2014-05-20 〈雷音まえのまつり〉始まります!
雷音レコード発足時からインフォメーションしていた前野健太の7inch、ついにリリースです!なんと6月、7月の2ヶ月かけて合計3枚!前野健太のアルバム初期三部作から1枚ずつシングルを切ってしまいます。そして!3タイトル全てご購入のかたには、さらにもう1枚特典7inchをプレゼント!!
〈雷音まえのまつり〉のスタートです!!!!!
ジャ~ン!ではリリースタイトルの発表です。
6月は1stアルバム『ロマンスカー』から「love」、2ndアルバム『さみしいだけ』から「鴨川」の2枚を発売します。
B面には。。。いまでも夢に見るほど最高のパフォーマンスだった2009年3月4日渋谷O-nestでの『さみしいだけ』レコ発ライヴ。。。そう、あの日の前野健太withおとぎ話によるライヴテイクを収録!「love」には「ロマンスカー」を、「鴨川」には「豆腐」を予定しています。
7月は3rdアルバム『ファックミー』から「あたらしい朝」。B面は「コーヒーブルース」です。どちらもスタジオテイクですが、A面の「あたらしい朝」は。。。はい、これはまだ秘密!(決まってないという説もあり)
さあ、いよいよ特典7inchについてのご説明です。
まずは応募方法から。
「love」に封入された応募用紙に、「鴨川」と「あたらしい朝」についている応募券を貼り、送料分の郵便切手を同封して雷音レコードに送ってください。もれなく非売品7inchをお届けいたします。
特典7inchには「love」と「鴨川」のB面と同じく「さみしいだけ」レコ初ライヴの音源を収録。前野健太withおとぎ話による「東京の空」です。youtubeで何度も聴いているというかたも多いでしょう。あれはマジで最高!エンディングの牛尾くんのギターソロのフレーズの切なさといったら。。。(泣)7inchで聴いたら絶対ヤバい!!!!!
特典7inchにはこの1曲のみ収録です。
はい。これが雷音レコードの趣味丸出し企画〈雷音まえのまつり〉の全貌です。特典7inchまで揃えても3000円とちょっとです。後悔のないよう気を抜かず、絶対にゲットしてください。今回だけはとにかく予約されることをお勧めします。
ちなみに特典7inchの発送作業をやるのは当然僕ひとりきり。。。今から恐怖に震えております。。。
(本秀康)
2014-04-12 ポニーのヒサミツの何でもない日常
何もすることがない休日には、ポール・マッカートニーの『RAM』やニルソンの初期作品を聴いてのんびりと暇を満喫するのが20代の僕の楽しみでした。ポニーのヒサミツの『休日のレコード』はまさにそんな音楽集です。もしあの頃にこのCDが存在していたらなら間違いなく晴れた休日のヘヴィーローテーション盤になっていて、これがレコード盤ならポールの『RAM』と同じく擦り切れて音がなくなり、いまは買い直した2枚目を聴いているはずです。ああ『休日のレコード』がCDでよかった……って、これはもしもの話でした!
……ということで『休日のレコード』のタイトルをまんま実践して、“「休日」のレコード”を7inch盤でシングルカットいたします。
暇な休日に何となく出かけて、何もせず部屋に戻り、やがて夜になる。特に何もしなかったその日一日を一言で表せば「孤独」。しかし今日の孤独な行動は一匹狼っぽくて我ながらかっこよかったなあ…と、都合のいい解釈でニヤけたりすることはありますか?僕にはよくあります。
郊外の日常と孤独を表現する音楽こそ僕らにとってのリアルなカントリーミュージックなのかも…という気分でただいまジャケットイラストを制作中です!
(本秀康)
2014-04-06 リリーススケジュール変更のおしらせ。
5月20日発売を予定していた前野健太「鴨川」ですが、スイマセン!延期させてください。前野くんとリリースのアイデアを話し合っているうちに企画がどんどんふくらみ、とても一ヶ月間で準備できる内容ではなくなったためです。いつ出るのかというと、ジャーン! 6月、7月の2ヶ月連続で「鴨川」を含む前野健太作品をリリースいたします!雷音レコード初の、(うちとしては)大キャンペーンにする予定ですので、どうぞお楽しみにしていてください。
そして5月20日発売タイトルの発表です。去年の秋に発表されて以来、天気のいい日のヘビーローテーション盤になっているポニーのヒサミツの『休日のレコード』から「休日/あのこのゆくえ」をシングルカットいたします!2曲とも7inch用に楽器のオーヴァーダビング、リミックスをしてもらうことになっているので、1ヶ月繰り上がってポニーのヒサミツくんはいまドタバタで作業中です。がんばってください、ポニーのヒサミツくん!知らない人には謎すぎる名前、知っている人には既に超人気者の、ポニーのヒサミツについては次のコラムでお話しします。
(本秀康)
2014-03-29 雷音レコードのジャケット
「Candy」のジャケットにはリアルなタッチのあだち麗三郎くんが描かれております。
去年発表されたあだちくんの2ndアルバム『6月のパルティータ』も僕の絵がジャケットで、そこではあだちくんをイメージした可愛めのキャラクターを設定して描きましたが、実は最初期のアイデアでは僕はあの場所にリアルな表現のあだちくんを立たせたかったのです。……というプランをあだちくんに話したところ、自分の似顔絵がジャケットのCDは照れくさいと言うので(そのナイーヴなところがあだちくんのいいところ!)、では絵本みたいな感じでファンタジックに仕上げようかということになり、あのカタチに納まりました(結果的にそれが『6月のパルティータ』にバッチリだったことは、愛聴しているみなさまもご承知のとおりです)。
ではなぜ今回の「Candy」の7inchを似顔絵ジャケットで出すことにあだちくんはオッケーしたのか?答えは、あだちくんに黙って僕が勝手に描いた…です! あだちくんに内緒でカメラマンの鈴木竜一朗くんにポートレイト写真を借り、内緒で描き進め、仕上がり同然の段階で初めてあだちくんはジャケットが似顔絵だと知りました。 通常のジャケット仕事ではミュージシャンの意向を汲みつつ作業いたしますが、雷音レコードのジャケットはイラストレーター(僕)が好き勝手に描きます!
幸い、いま現在あだちくんのTwitterのアイコンがこの「Candy」のジャケット画像になっているので、多分気に入ってくれたのだと思います。だと嬉しい!
(本秀康)
2014-03-26 あだ麗の2枚のジャケット
4月20日発売のあだち麗三郎の7inchは、A面曲「Candy」とB面曲「ぷにゃぷにゃトロピカル」のどちらにもジャケットがございます。これは大滝詠一さんのシングルがA、B面をいい曲と楽しい曲が分け合った場合、前者を永井博さん、後者を中山泰さんが担当したジャケットがそれぞれ付いていたなーと、そのイメージで作りました。(が、いま調べてみたら大滝さんでそれに近い例は「A面で恋をして/さらばシベリア鉄道」の1枚だけしかなかった!)
「Candy」はザ・バンドのようなアメロックなサウンドと、あだちくん特有のどこか和を感じさせる唄のブレンドが面白い楽曲です。ならば、変な和服を着たあだちくんを、70年代のアメリカンイラストレーションのタッチで表現するとその感じがでるのかな?という気分で描いております。
変な和服のあだちくんの写真を撮ったのはカメラマンの鈴木竜一朗くん。鈴木くんから写真を借りて僕が模写しました。デザインしてくれたのはつんちゃんこと惣田紗希さん。いつもあだちくんのジャケット周りを担当している鈴木くん、僕、つんちゃんが大集結しているところが、実はこの「Candy」のジャケットの非常にメモリアルなポイントです。まあ、この3人はceroっぽくもあるのですが…。次回コラムではさらに詳しくジャケットのお話をいたします。
(本秀康)
2014-03-21 マジカル雷音!
雷音レコード第2弾はあだち麗三郎「Candy」です。今年1月1日に発売された『とんちこんぴvol.1』からのシングルカットですが、今回は雷音レコード初の冒険作。7inchのための別ヴァージョンとなっております。元々雄大なイメージを持つ「Candy」に、ダメ押しとばかりにストリングス・サウンドを被せました。
アレンジしてくれたのはAKB48「恋するフォーチュンクッキー」でキラキラ目映いストリングスを創造した、あの武藤星児さん!70年代アメリカン・ロックを意識して作られた「Candy」にふさわしい、なんともバーバンクなストリングス・ヴァージョンに仕上がりました。エリック・カズの1stアルバムか!というような出来映えです。胸熱!『とんちこんぴvol.1』ヴァージョンの素朴な土臭さもグッと来ますが、こちらもヤバいです。是非聴き較べて楽しんでいただきたい。
B面は僕がジャケットを描いた、あだちくんの2ndアルバム『6月のパルティータ』(名盤!)から「ぷにゃぷにゃトロピカル」。アルバム中随一のポップさを誇るこの曲を、7inch用に更にキャッチーにリマスタリングいたしました。
マジカルドーナッツレコードと雷音レコードはどちらも僕の絵をマークにしているレーベルです。このダブル・ネームの7inch、絶対買いだと思います!
ジャケットデザインはあだちくんのアルバムには欠かせない惣田紗希さんにお願いしています。出来上がり次第こちらで発表いたします。お楽しみに!
(本秀康)
2014-03-03 大森靖子さんと僕。
大森靖子さんとはお互い大好きなハロー!プロジェクトについて語り合える友人として、深夜の高円寺の飲み屋で知り合いました。音楽家としての大森さんのことはあまり追求せず、大森さんも「そういえば私のバイクのメットに本さんのステッカーが貼ってあったかも~」程度。「あ、そうなの。で、今度のスマイレージのシングルがヤバいと思うんだけど!」「ヤバすぎる~」と、ただただハロプロのことだけを話す仲だったのです。
当時から大森さんのライヴを観る機会もあり、しばらくして1stアルバム『PINK』も出ましたが、本気で大森さんのファンになるのは2ndアルバム『魔法が使えないなら死にたい』から。程よくポップにアレンジされたこのアルバムに触れ、大森さんの普遍的な美しいメロディ作りに気づかされたのです。無論、遡って『PINK』の素晴らしさにもそのとき気づき済みです。
そしてまたしばらく時はたち、カーネーションの直枝政広さんプロデュースによる最新アルバム『絶対少女』のラフミックスを聴かせてもらう。その瞬間、数日前に思いついた雷音レコード構想の第一回発売はこのアルバムからのシングル・カットしかない!と即決。去年の10月23日、渋谷wwwでのSoggy Cheeriosのライヴ終演後の楽屋で大森さんに雷音レコードのことを話し、シングル・カットの申し込みをしました。そしていまここにこのレコードが出来上がるのです。
傑作『絶対少女』は捨て曲なしの全曲最高盤です。僕は好きな曲はアナログで聴きたい質なのですが、なかでも今回シングル・カットした「君と映画」と「少女3号」の2曲が7inchレコード盤で聴くと更に味わいが深まる曲だと思いました。
(本秀康)